ここ数年、グループで取り組んでおりました「地質と河川生態系の関わり」を調べてきた様々な研究が、2022年度にようやく形となってきました!
- Ishiyama Nobuo
- 2023年2月20日
- 読了時間: 2分
現地調査と将来予測を組み合わせることで「温暖下適応策を考えていく上で、流域地質が作り出すClimate-change refugiaの把握が重要」であることを明らかにしました。地質と気候の異質性が高い日本列島は、本テーマにとってとても良い研究フィールドでした!
Tolod Rodulfo Janine , Negishi JN, Ishiyama N, Alam Khorshed , Mirza A.T.M. Tanvir Rahman, Pongsivapai Pongpet, Yiyang Gao, Sueyoshi M, Nakamura F (2022) Catchment geology preconditions spatio-temporal heterogeneity of ecosystem functioning in forested headwater streams. Hydrobiologia 849:4307-4324.
北大・根岸研のPD・Janineさんのご研究です。流域地質と生態系機能(有機物分解)の関係性を野外実験から検証しています。
北大・García Molinos先生のご研究です。水温を規定する地形・景観要因やその重要性が対象とする時間スケールで変化することを示しています。
道総研の同僚・鈴木さんのご研究です。「気候変動下で火山岩流域の夏季水温がより低く保たれる」という上記Ishiyama et al. (in press)の主張を、プロセスベースの水文モデルを用いて裏付けています。
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すべて表示Flood-Control Basins as Green Infrastructures: Flood-Risk Reduction, Biodiversity Conservation, and Sustainable Management in Japan Nobuo...
雑誌のカバーページに本論文がフィーチャーされました。 https://www.nature.com/hdy/volumes/127/issues/4
速水将人、石山信雄(Co-first Author)、水本寛基、神戸崇、下田和孝、三坂尚行、卜部浩一、長坂晶子、長坂有、小野理、荒木仁志、中嶋信美、福島路生(2021)北海道の渓流魚を対象とした治山ダムの改良効果の検証:長期モニタリングによる検証と環境DNAの活用可能性....
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